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イヤリングにダイヤを選べば、非日常を使いこなせます。イヤーカフやピアリングによって、ピアスでない選択肢も随分と増えました。一方でティファニーなど大手ブランドはイヤリング加工に対応したコレクションのみ受付可能。一粒ダイヤやパールとダイヤの組み合わせもおすすめのイヤリングです。18Kを選んだ方がいい理由も解説。
執筆者はしまだです。米国宝石学協会GIAホルダー、年間30件以上の鑑定に携わる。現在、Gem-A FGA取得に向けて研鑽しています。記事の編集ポリシー・レビューガイドラインも併せてご確認ください。
ダイヤのイヤリングは印象を変える
イヤリングはピアスとは違う魅力があります。
耳に穴を開けず気軽に着用できる一方で、イヤリングの着用時間によっては耳が痛くなってしまう場合も少なくありません。また、イヤリングはピアスより紛失リスクは高くなるなどのデメリットも多い反面、イヤリングを始めとしたイヤーカフやピアリングなどのピアスホール不要のジュエリーには根強い人気があります。
特に、ダイヤを使ったイヤリングは気軽に非日常を装い、印象や雰囲気をガラリと変えてしまう迫力があります。イヤリングを着用していない時にはピアス穴が目立ってしまうような事もなく、まさにあなたを一瞬で変えるマジックアイテム、それがイヤリングの醍醐味なのかもしれません。
一生ものになるダイヤイヤリングのおすすめブランド3選
一生ものに成り得るダイヤイヤリングのおすすめブランドを紹介します。
イヤリングだけでなくダイヤモンドジュエリーは世界一の人気を誇るティファニー、気品に満ち溢れた格調高さが魅力のカルティエ、地中海の風をあなたに届けてしまうブルガリを紹介します。
パリジェンヌ御用達グランサンク(パリ5大ジュエラー)のショーメとヴァンクリーフ&アーペルもおすすめブランドなので、機会を見つけて追記する予定です。
ティファニーでイヤリングに変更できるデザインは僅か
ティファニーは誰もが憧れるブランドですが、イヤリングとして売られているものは昨今のコレクションでは見なくなりました。
ティファニーのセールスプロフェッショナル(0120-488-712)に直接確認してみると、コレクションによってはイヤリングに変更できるようです。例えば、バイザヤードは1粒ダイヤのピアスでも有名でイヤリングに変更する事が可能なようです。
イヤリングへの付け替え費用は、スターリングシルバーだと1.5万円、18Kゴールドやプラチナは値段が変わらず3.3万円になります。納期も3~4週間で、店舗で相談受付しているようです。ちなみに、バイザヤードのピアスは11万円〜なので、イヤリングへの追加費用を払うと安くて13万円からとなります。
ティファニーのピアスに関しては、別の記事で詳しく紹介していますので併せてご覧ください。
カルティエでも主流はイヤリングではなくピアス
カルティエではおよそ全てのコレクションである約150種類が展開さていて、公式HPにはイヤリングと翻訳されているのでお問合せ(0120-301-757)してみると実際にはイヤリングではなくピアスでした。
ダイヤのイヤリングでも値段はピンキリで、お手頃なダムール(12万円)からハイジュエリークラスのパンテール(2500万円)まであります。シンプルなイヤリングは数コレクションで、デザイン豊かなカルティエのイヤリングはたいてい100万以上が相場でしょう。
ダイヤのイヤリングでカルティエを選ぶなら、LOVEにダイヤを付けたイヤリング(75万円)も良いですが、おすすめはCドゥカルティエ(ダイヤの4C品質次第で値段は変動)はシンプルなデザインなのに、カルティエらしい存在感のあるデザインが魅力です。
Cドゥカルティエはイヤリング加工の受付ができるようで、費用は見積ベースではありますが4万円弱、納期は2~3週間でした。
ブルガリはイヤリングの金具が違う
ブルガリでは36点のコレクションから選べます。
やはり、国際ブランドのHPでは、ピアスでもイヤリングと翻訳されて表示されている事が多く、ブルガリも例外ではなく、これらのコレクションは全てピアスです。ブルガリのカスタマーセンター(03-6362-0100)へ直接問い合わせてみると、イヤリング対応が可能なコレクションをリサーチしました。
ブルガリで外せないディーヴァドリーム(29万円〜)はイヤリング対応が可能との事でおすすめします。ブルガリのイヤリングで注意したいのは、開閉式のクリップではなくネジ式の金具になるため、耳への負担は増してしまいます。しかし、ブルガリならではの魅力は他で味わう事ができないため、迷いどころかもしれません。
ちなみに、ピアスからイヤリングへの加工代金は4.4万円(要見積もり)〜で、納期は6週間前後となります。
一粒ダイヤのイヤリングはスワロフスキーもおすすめ
イヤリングは紛失しやすいジュエリーです。
仮に無くしてしまう事を折り込むとイヤリングはとても高価な買い物になってしまいます。どうせなら一生ものになるイヤリングを選びたいという気持ちも分かりますが、割り切ってしまって一粒ダイヤではなく一粒スワロフスキーにするとお得です。
例えば、余った予算を指輪やネックレスなど他のダイヤモンドジュエリーに回す事もできます。スワロフスキーのクリスタルイヤリングはダイヤに劣らない輝きを放ち、その美しさはお値段以上です。
一粒スワロフスキーのイヤリングはSparkling DanceとGenerationの2つのコレクションから選べ、値段は2.2万円と安くてお手頃です。同じような考え方で、一粒ダイヤではなく人工ダイヤモンドのイヤリングを選ぶというのも手。ダイヤと同じ品質(4C)を求めても1/10以下の値段で手に入れる事ができます。
ダイヤのイヤーカフは手放せなくなる
イヤリング以外には、イヤーカフも人気を集めています。
イヤーカフとは、ピアスのように着用範囲が広いにも関わらず、イヤリングと同じように耳に穴を開けずに身に着けることができます。多くは耳の軟骨あたり(耳たぶより上)に引っ掛けるバングルのようなリングデザインで、イヤリングと違い耳の痛みに配慮されているため、気軽に着用できます。
着脱のゆるさが魅力ではありますが、一方でイヤリングより無くしやすいため、ダイヤのイヤーカフを選ぶ場合には注意が必要です。耳の形や厚さによってフィット感が左右されるため、ダイヤのイヤーカフならば店舗での試着は必須と言っても良いかもしれません。
また、ダイヤのイヤーカフを自分の耳に合わせて育てたい場合にはシルバーやプラチナより18Kのゴールド(ホワイト、ピンク、イエローなど)がおすすめで、その理由は素材が硬すぎず柔らかくもない丁度いい硬さで、耳に馴染みやすいからです。
イヤーカフの台頭によって、今では耳にピアス穴を開けないノンホール派の20代が増え続けています。
ダイヤのイヤーカフでおすすめブランド3選+1
ダイヤがあしらわれたイヤーカフでおすすめしたいブランドを紹介します。
マスク着用の機会が定着し、耳を彩るイヤーカフへの人気が高まり、多くのブランドから魅力的なダイヤのイヤーカフが発表されています。その中でもおすすめしたいブランドは、世代を超えて世界中から愛されるシャネルを始め、パールとダイヤの使い方が上手いタサキ、国内最大手である老舗ミキモトを紹介します。
タイムレスな魅力を放つシャネル
イヤのイヤーカフで世代を問わずおすすめできるのはシャネルです。
シャネルの中でも有名なコレクションの1つ、ココクラッシュからお手頃(27万円)なイヤーカフが発表されていて、18Kベージュゴールドと18Kホワイトゴールドから選べます。夜空に駆ける流れ星のようなダイヤが美ししいコメットコレクションからも出ていますが、100万円オーバーです。
パール使いの魔術師タサキ
パールとダイヤの組み合わせが美しいイヤーカフでおすすめしたいブランドはタサキ(TASAKI)です。
パールではミキモトに負けずも劣らない品質で国内外から高い評価を得ていて、ダイヤとの組み合わせならばモダンなデザインの多いタサキの方が注目度があると言っても過言ではありません。
値段は、安いダイヤのイヤーカフだと29万円から、最も高いダイヤのイヤーカフは370万円にもなります。
国内最大手の老舗ならではミキモト
老舗ミキモトからも2021年よりイヤーカフのコレクションが発表されています。
パールとの組み合わせは勿論、老舗ならではのクラシックなデザインが特徴です。Mコレクションを始め、ダイヤを使っていないパールだけのイヤーカフも見逃せません。
値段は、いずれも15万円前後になります。
ブランド力で他を圧倒するティファニー
ティファニーでもイヤーカフが発表されました。
Tコレクションから新たに仲間入りしたイヤーカフは、ローズゴールドのみですが合計0.3カラットを誇ります。Tワンのデザインは頭文字Tをアイコニックなモチーフとして再構築したコレクションで、一人ひとりが持つ強さと、限りないパワーを象徴し、内に秘めた輝きを解き放ってくれるような魅力があります。
値段は103.4万円です。
注目を集めるピアリングでダイヤを身に纏う
イヤリング以外で、いま注目を集めているのはピアリングです。
ピアリングとは、イヤリングの痛さを軽減するため日本(ジュエリー加工で有名な山梨)で生まれた、次世代のイヤリングスタイルと言っても過言ではないでしょう。
株式会社ピアリングによって商標登録がなされて、1万回以上(1日2回開閉して約13年分)の開閉実験もクリアし、品質も保証されています。ピアリングを選ぶ場合には、特許技術を用いた正規品かどうか確認しないと粗悪な類似品も出回っているため注意が必要です。
ピアリングの特徴は、洗濯バサミのように挟み込んで固定し、閉じるより開く際により強い力を必要とする仕組みになっていて、どのような耳にも対応し外れにくい設計がされています。
多くはリバーシブル仕様を採用し目立たないよう工夫していますが、構造的な問題でリング部分に関節のような可動部分が必要となるため、デザイン自体が気に入るかどうかでしょう。装着感などの使い心地や紛失のしやすさは、無段階調節を採用していて一般的なイヤリングより大幅に改善されています。
ダイヤのピアリングでおすすめしたいブランドは・・・
一方で、デメリットとしては国際ブランドや国内ハイブランドでは取り扱いはなく、ダイヤのピアリングは値段もピンキリで相場も分かりにくいのがネックです。
つまり、ダイヤのピアリングを選びはとても難しく楽天やAmazon、テレビショッピングなどでデザイン重視で選ぶしかありません。できれば、近くの実店舗で試着したいのですが、ブランドを選べるほどの選択肢は正直ありませんでした。
あとがき
ダイヤのイヤリングは魅力的です。
イヤリングは儚いもの、だからこそ価値があると思います。仮にイヤリングを片方だけ無くしてしまっても、ダイヤをリフォームしてネックレスやリングにだって再利用できます。ダイヤのイヤリング選びで最も大切な事は、そこまで大切にしたいと思えるこだわりや思い入れを自分なりに持てるかどうかです。
一方で、こだわりを持ってイヤリングを選ぶと失った時のショックも大きい事には注意する必要があります。真剣な関係を築くか、割り切った関係を求めるか、まずは自分のスタンスをはっきりさせると良いのかもしれません。