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一粒ダイヤモンドのネックレス、誰もが1つは手に入れておきたいネックレスです。一粒だけのネックレスなので、ブランドによるデザインの違いは少なく、飽きのこない一生使えるジュエリーとして活躍してくれます。シンプルな佇まいに凛とした美しさ(存在感)を放つ姿は、まさに日本人らしい美しさと言ってもいいでしょう。
執筆者はしまだです。米国宝石学協会GIAホルダー、年間30件以上の鑑定に携わる。現在、Gem-A FGA取得に向けて研鑽しています。記事の編集ポリシー・レビューガイドラインも併せてご確認ください。
ダイヤモンドネックレスはなぜ一粒デザインに人気が集まるのか
ダイヤモンドネックレスの中で一粒デザインは人気があります。
人気を集める理由はそのシンプルなデザインです。「シンプルさは究極の洗練である(レオナルド・ダ・ヴィンチ)」や「Less is more(ミース・ファン・デル・ローエ)」の名言が残っているように、ダイヤ一粒まで削ぎ落としたそのシンプルなネックレスは時代を問わず人を虜にしてしまいます。
実際に日本独自の美意識として世界から注目されている「わびさび(侘び寂び)」は茶道や日本庭園から見て取れ一粒デザインの美しさに共通する部分があります。まさに、奥ゆかしさを美しいと評価してきた伝統的な感性を形にした至高のダイヤモンドネックレスと言っても過言ではありません。
ダイヤモンドネックレスの種類は数あれど、一粒ダイヤほど使い勝手の良い(使い回しが出来る)ネックレスはありません。例えば、普段使いから冠婚葬祭までTPOを問わず着用できるネックレスは一粒ダイヤ(もしくはパール)のネックレスでしょう。しかし、パールは時と共に劣化しやすい宝石なので取り扱いには注意が必要です。
また、1粒ネックレスは美しさの本質(根源的な価値)に迫っているため、物足りないと思う事はありますが、飽きることはないでしょう。
ダイヤモンドネックレスの種類
ダイヤモンドネックレスは一粒以外にも魅力的なデザインがあります。
ダイヤに似合うネックレスのデザインとして、1粒以外に最もメジャーなのはクロス(十字架)デザインです。多くのブランドで採用されているコンセプトで、クリスチャン(キリスト教信徒)だけの宗教的なモチーフというより、神秘的で清潔感のあるワンポイントとしての印象づけられます。
その他には、花びらなどの植物系、リングなどのサークル系、ハートやスターなどのモチーフ系、曲線や直線などのライン系、数字やイニシャルなどのグラフィティ系などがネックレスのトレンドになっています。
そこに、プラチナやゴールドといった素材が加わり、ネックレスの印象が決まります。ちなみに、ハイジュエリーに関してはまた別の記事で特集を組みたいと思っていますのでお楽しみに。
一粒ダイヤモンドネックレスでの憧れは1カラット
一粒ダイヤモンドネックレスで憧れるのはやはり1カラットでしょう。
他のネックレスと違い、一粒だけの存在感で決まるネックレスなので、1カラットもあれば印象が大きく変わります。例えば、ブランドの既製品では多くが0.3カラット未満です。ラウンドブリリアントカットであればおおよその直径が決まっているため4.3mm未満、1カラットになると6.5mmと約1.5倍の直径があるため、その違いは一目瞭然です。
勿論、値段は見た目以上に変わります。0.3カラット、0.5カラットも人気ですが、ダイヤは1カラットになると、マジックサイズという需要の高いゾーンに入ってしまうため、国際的に価格が高騰してしまいます。実はダイヤの品質を下げれば、1カラットでも意外と安く買えます。1カラットダイヤの値段についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
一粒ダイヤモンドネックレスでおすすめのブランド
一粒ダイヤモンドネックレスでおすすめのブランドを紹介します。
まず、国際ブランドでは年代に問わず人気の高いティファニーとカルティエです。そして国内ブランドではファンシーカットの一粒ネックレスとしておすすめできるアーカー(AHKAH)を紹介します。
一粒ダイヤならティファニーは外せない
一粒ダイヤモンドネックレスでティファニーは外せません。
オードリー・ヘプバーンが最も有名ですが、数々のハリウッドスターが作品や映画祭で着用され、世界で一番と言っても過言ではないほどダイヤモンドジュエリーとしてのブランドイメージを確立しています。そもそも、ダイヤモンドに憧れを抱かせたのはティファニーで、その人気は時代とともに受け継がれ、歴史を紡いでいます。デザインの美しさもありますが、ブランドストーリーを味わう典型的なブランドです。
ティファニーでは、ダイヤネックレスが33セレクションあり、一粒ネックレスはソリティア(0.12カラット〜/16.5万円〜)とバイザヤード(0.05カラット〜/12.3万円〜)の2デザインから選べます。
特に、バイザヤードでは自由度も高くプラチナ以外にもゴールド(イエロー・ローズ)から選べ、1点ものにはなり国内在庫次第になり店頭でしか確認できませんが、1カラットの一粒ダイヤモンドネックレスも存在します。
バイザヤードのネックレスに関してはこちらの記事で深掘りして紹介していますので、併せてご覧ください。
一粒ダイヤでも豊富なデザインを誇るカルティエ
一粒ダイヤモンドネックレスでもデザイン重視ならカルティエでしょう。
カルティエは世界5大宝石商にも数えられ、ブランドの歴史を重んじるクラシックで落ち着いたデザインはトレンドに左右されないタイムレスな魅力があります。デザインだけでなく価格帯も幅広いため、特に40代以上から根強い人気があります。
カルティエでは、ダイヤドネックレスは166セクションから選べ、数千万円を超えるハイジュエリーも含まれています。一粒ネックレスは、ダムール(0.19カラット/28.2万円)、トリニティ(0.18カラット/44万円)、C(ダイヤ次第/1点もの)、1895(ダイヤ次第/1点もの)の4種類から選べます。
Cや1895セレクションは、ダイヤが選べるためセミオーダーに近い感覚で一粒ダイヤモンドネックレスを選ぶことができます。
ファンシーカットの一粒ダイヤネックレスならAHKAH
AHKAHはデザインやコンセプトにかなりこだわっているブランドです。
1つ1つのネックレスに合わせたストーリーが組み込まれていて、国際ブランドと比較して安いためプレゼントとしても人気です。特に、ラウンドカット以外の一粒ネックレスを探している人には、ハートやバゲットなどのカットもある珍しいブランドなのでおすすめです。
AHKAHでは、ダイヤネックレスは366セレクションあり、一粒ネックレスは39種類から選べます。その中でも、おすすめの一粒ネックレスは、リエールハート(0.08カラット/7.3万円)、ソルティアハート(0.11カラット/15.5万円)、ヌーディーバゲット(0.03カラット/4.7万円)です。
あとがき
ダイヤモンドネックレス選びは迷います。
時間をかけてじっくり選ぶ事をおすすめします。なぜならば、どのネックレスもそれぞれの魅力があります。一粒というタイムレスなデザインを選ぶのも手、それぞれのブランドで展開している独自デザインのネックレスでその世界観を味わうのも捨て難いです。欲を言えば、1つでなくアレコレ手に入れたいと思うのは私だけでしょうか。