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ティファニーのオープンハートはダサいのか。実はバイヤザードより人気があります。比較的安い値段からコレクション展開があり、古いと言わせない普遍的なモチーフデザインは世代を問わず人気があります。ダイヤモンドが使われた華やかさを演出するも良し、お手頃な定番11mmを選ぶも良し、キーリングはプレゼントとして狙い目です。
執筆者はしまだです。米国宝石学協会GIAホルダー、年間30件以上の鑑定に携わる。現在、Gem-A FGA取得に向けて研鑽しています。記事の編集ポリシー・レビューガイドラインも併せてご確認ください。
オープンハートはティファニーを代表するコレクション
オープンハートはティファニー(Tiffany)を代表するコレクションです。
世界的に有名なデザイナーであるエルサ・ペレッティが手掛け、「愛することへの祝福」をコンセプトにオープンハートと名付けられました。日本ではバブル期である1980〜90年代に女性へのクリスマスプレゼントを買うためにティファニーの行列に並ぶ男性客は社会現象と呼ばれるほど注目されました。
その反動で、日本ではトレンドを知る一部の人たちはオープンハートだけでなくティファニーと聞くだけで、憧れを抱くか、ダサいといた嫌悪感を連想してしまうかハッキリ分かれてしまいます。
一方で、エルサ・ペレッティが手がけたコレクションの中でも、最も人気・注目を集めているのは今でもバイザヤードを凌いでオープンハートが1番人気だと言う事は忘れてはいけません。
世界を代表するデザイナーであるエルサ・ペレッティ
エルサ・ペレッティは1974年にティファニーの専属デザイナーとなり、有機的で官能的なフォルムを特徴とするモダンな魅力を秘めたコレクションで世界を魅了してきました。
ティファニーにはエルサ・ペレッティのコレクションが全部で30種類以上ありましたが、日本で有名なのは4つ(オープンハート・バイザヤード・ボーンカフ・ビーンデザイン)あり、オープンハートはこれらの中で最も人気があるコレクションです。
現在、ティファニーの売上高の約1割はエルサ・ペレッティがデザインしたコレクションによって売り上げていて、紛れもなくティファニーを代表するデザイナーの1人です。エルサ・ペレッティの功績はファッション界においても歴史に名を刻み込みました。例えば、ダイヤモンドを普段着にも合わせられるジュエリーを世に広め、シルバーをラグジュアリーなジュエリーへと高めた事でも有名です。
ティファニーのオープンハートはダサいのか?
ティファニーのオープンハートはダサいとは思いません。
オープンハートは、ティファニーで1番人気があるコレクションと言っても過言ではありません。例えば、シルバーを使った10万円以下の安い価格帯から、ゴールドやプラチナを使いダイヤモンドがあしらわれた200万円近いジュエリーまであります。
仮に、オープンハートが本当にダサいなら、オープンハートの発表から40年近く経っていますが、未だ売れ続ける理由に説明がつきません。つまり、ティファニーのオープンハートは一過性のトレンドで終わるようなデザインではありません。
実際に、ハートをモチーフにしたデザインでは、ティファニーのオープンハートが最も有名です。今では、ティファニーのオープンハートにインスパイアされ似たようなモチーフが他ブランドから出回っているくらいで、その原型・原初のデザインと言えるでしょう。どうせ選ぶなら二番煎じではなく、出回っているハートジュエリーのルーツとも言えるティファニーのオープンハートに注目が集まり続ける理由にも納得できます。
ティファニーのオープンハートがダサいと思われてしまう理由
一方で、ティファニーのオープンハートがダサいと思われる理由もあります。
ダサい理由として、オープンハート自体の知名度の高さが逆にネックになっています。ファッションを始め、ジュエリーにはトレンドがあります。トレンドとは時代と共に移り変わり、時には繰り返す事もあります。ティファニーのオープンハートは1980年代に世界的な大ヒットとして消費されてしまいました。
例えば、クリスマスなど男性が女性に贈るプレゼントの定番として、オープンハートは日本でも注目されました。その結果として身につけている人が増え、見かける機会が一定数を超えると飽きられてしまいます。多くの人が同じモチーフを身につけてしまうと、ダサいというレッテルを貼られてしまいがちなのは言うまでもありません。
ティファニーのオープンハートが安いから
ティファニーのオープンハートは安いからダサいと言われる事も少なくありません。
例えば、最も安いキーリングは1万円、定番11mmのネックレスも3.8万円でハイブランドの割に安い印象を受けてしまい、ティファニー自体のブランド価値までダサいと思われがちです。ダサいかどうかを始め、ブランド価値や美しさなどは値段によって決まるものではありません。
一方で、安いと希少価値は高まらないためダサいと思われてしまう理由にも納得します。しかし、オープンハートは安い価格帯だと地金はシルバーを使っているため、安くて当然でしょう。
シルバーで高いブランドとしてクロムハーツが挙げられますが、他シルバーアクセサリーブランドと比較すると、ティファニーのオープンハートはシルバーアクセの中で高い部類に入ってしまい、決して安い訳ではありません。
ティファニーのオープンハートが古いから
ティファニーのオープンハートが古いからダサいと言われる事もあります。
古いと言ってもアンティークほどではなく、中途半端だという意味合いで使われる事があります。実際に、ティファニーのオープンハートが発表されたのは1974年で、トレンドとなって流行ったのも1980年代に入ってからです。
ティファニーに行列が出来て社会現象となるほどの反響でしたから、その反発があって昔に流行ったからダサいと言われても仕方ないのかもしれません。新しいものだけが美しく、古いものはダサいという消費型の価値観も存在しますが、完全に個人の偏見だと言い切っても良いでしょう。
ティファニーのオープンハートでダサいと思われないコレクション3選
ティファニーのオープンハートでダサいと思われないコレクションを3つ厳選して紹介します。
オープンハートでダサいと思われないコレクションは、豪華な雰囲気を纏うダイヤモンドが使われたネックレス、ティファニージュエリーの入口と言える定番11mmのオープンハート、そして肩肘貼らない気軽なプレゼントに最適なキーリングがおすすめです。
ティファニーのオープンハートはダイヤモンドで華やかな印象に
ティファニーのオープンハートはダイヤモンドがセッティングされると印象がガラリと変わり華やかになります。
特に、ティファニーを存分に味わえるゴールド(イエローやローズ)はダイヤモンドとの相性が抜群でおすすめです。1点だけダイヤがセッティングされたスターリングシルバー(11.7万円)からで、最も贅沢にダイヤが使われた22mmローズゴールド(192.5万円)まで選べます。
一部には、チェーンがバイザヤードデザイン(ダイヤ付き)で、トップのペンダントにオープンハートを組み合わせていて、1つで2コレクションも着飾る事ができます。
ティファニーのオープンハートは定番11mm
ティファニーのオープンハートは定番11mmがおすすめです。
オープンハートのサイズ展開(ペンダント横幅)は最も小さいもので7mm(ミニ)、次にプリンセス使いとして定番となる11mm(エクストラミニ)、バリエーション豊かな16mm(スモール)や27mm(ミディアム)、最も大きなサイズでマチネ使いにピッタリ36mmです。
ネックレスはチェーン(長さや太さ)とペンダントの大きさのバランスが美しさを決めます。11mの定番オープンハートであれば、シンプルなスターリングシルバー(3.8万円)、ダブルトップを楽しめるスターリングシルバー&ローズゴールド(7.9万円)、印象を引き締めてくれるブラックジェード(6.2万円)の3種類から選べます。
やはり、オープンハートの魅力はこの「ヌメッとした素材感」なので、シンプルな方が好きな人が多いのではないでしょうか。
オープンハートのキーリングはプレゼントに最適
オープンハートのキーリングはお手頃でプレゼントに最適です。
ハートモチーフなので、特に女性へのプレゼントもしくはカップルや友達同士でお揃いとしてもおすすめです。値段は1万円です。オープンハート以外にもティファニーにはキーリングがありますので、機会を見つけて記事を執筆する予定です。乞うご期待。
オープンハートのキーリングで失敗しない使い方
オープンハートのキーリングで失敗しない使い方を解説します。
キーリングの使い方は、ハート下の切れ目からねじ込んで鍵を入れます。注意したいのは、ねじ込むための力加減です。ねじ込む以上にクリップを広げ過ぎると地金が元に戻らなくなる場合もあります。
また、車などの鍵で直接ねじ込めない、もしくはねじ込みづらい場合があります。その際には決して無理して広げてねじ込まず、細めのリングをもう1つホームセンターなどで追加で買うなどして連結させましょう。
あとがき
ティファニーのオープンハートは、やはりネックレスが一番人気です。
もし、ネックレスにこだわらず、オープンハートコレクションを通じてティファニーを存分に楽しみたい場合にはイヤリング(ピアス)をおすすめします。ネックレスだとせっかくのデザインもバランスを考えて小ぶりなものになってしまいますが、ピアスだとオープンハートの大胆なデザインを存分に表現できます。