ダンシングストーンがダサい人の3つの共通点

ダイヤモンド

ダンシングストーンがダサい人の3つの共通点

ダンシングストーンはダサい部分も実はあります。揺れるダイヤは3つの輝きを最大化させ、ダンシングジュエリーとして人気が高まっています。ダサいと言われる多くはコーディネートの問題で、4Cの美しさを底上げしてくれるため、使い方によってはお値段以上のジュエリーとなってくれます。

執筆者はしまだです。米国宝石学協会GIAホルダー、年間30件以上の鑑定に携わる。現在、Gem-A FGA取得に向けて研鑽しています。記事の編集ポリシー・レビューガイドラインも併せてご確認ください。

ダンシングストーンとは

ダンシングストーンとは

ダンシングストーンとは特殊なセッティングによって、宝石が常に揺れ続ける状態を作り出しているジュエリーのことです。

宝石が完全に固定されたジュエリーに比べ、動きが生まれ華やかな輝きを放つためカラット以上の存在感を引き出せるため、お値段以上のジュエリーとしてダンシングストーンは人気があります。

一方で、ダンシングストーンは不安定で宝石が落ちてしまうのでは?と疑問に思う人も少なくありませんが安心してください。実は、完全に固定する一般的な丸カンと同じセッティングで強度は他と変わりません。

少し技術的に解説すると、丸カンの接点を面から点にする事で常に揺れる状態を作り出しています。この技術は宝石の街として有名な山梨県の甲府にあるクロスフォー社(東証スタンダート上場)が開発した日本のセッティング技術です。

揺れるダイヤが魅力

ダンシングストーンでは揺れるダイヤに魅力があります。

ダンシングストーンはダイヤの他にサファイアやルビー、エメラルドなど様々な宝石が使われていますが、ダンシングストーンとしての魅力を最大限発揮しているのは揺れるダイヤです。ダイヤはこれら世界4大宝石と比べても、輝きによる美しさは群を抜いています。

ダイヤの輝きは3種あり、全反射による輝き(ブリリアンス)、虹色のゆらめき(ファイア/ディスパージョン)、キラキラした煌めき(シンチレーション)とありますが、揺れるダイヤはシンチレーションを常に放ち、ダサい印象は一切なくダイヤの存在感を底上げしてくれます。

ダンシングストーンがダサい人の共通点

ダンシングストーンがダサい人の共通点

ダンシングストーンがダサい印象を持たせてしまう最大の原因は本人のコーディネート感覚です。

ダンシングストーンのメリットは、動きを生み出す事でジュエリーの主張を格段に上げてくれます。一方で、華やかな輝きを常に放つため、自然ではない派手な演出へと成り下がってしまいダサいと思われる事も少なくありません。

特に、昨今ではダンシングストーンの知名度も上がり、様々なブランドからお手頃な値段で販売されています。輝きを放ち揺れ続けるダンシングストーンかどうか、知っている人がひと目みると見分けがついてしまうため、トレンドになっているダンシングストーンは油断すれば簡単にダサいと思われしまいがちです。

ここではダンシングストーンのダサい付け方の共通点を3つに絞って紹介しておきます。

ダンシングストーン以外の全てを主張させるのはダサい

ダンシングストーン以外の全てを主張させるのはダサい

ダンシングストーンにありがちなダサいパターンは、メリハリがない事です。

例えば、ファッションから生まれる印象は洋服、靴や時計など、あらゆる要素が組み合わさって生まれるものです。ダンシングストーンは華やかな輝きを放つため、一般的なジュエリーより主張がああります。そのため、主役級のアイテムをいくつも身につけてしまうと主張がぶつかり合ってしまいダサい印象へと成り下がってしまいます。

つまり、ダンシングストーンがダサいと見えてしまうのは、このバランスが取れていない事が原因で、主役と脇役を明確に意識してコーディネートしないと全体的なバランスが取れません。

一方で、個人の印象によってもダサいと思われないバランスの幅は変わるため、判断が難しい部分でもありトータルコーディネートのハードルが上がってしまいますが、難しく考える必要はありません。ダンシングストーンを身につける時に大切な事は、主役をダンシングストーンに譲ってあげるとダサい印象を抱かれることはないでしょう。

ダンシングジュエリーのみを使って統一するのはダサい

ダンシングジュエリーのみを使って統一するのはダサい

ダンシングストーンが魅力的でもダンシングジュエリーで統一するのはダサいです。

例えば、ネックレス、リング、ピアス(イヤリング)、これら全てをダンシングジュエリーで揃えたとしましょう。胸、手元、耳の全てから華やかなにキラキラ輝いてしまうと、誰から見てもやり過ぎでダサいと言われます。

一部例外として、ファッションショーやパーティーなど華やかな場面では、アレもコレも着用する場合があり、ダサいとは思われません。しかし、多くの場合はプロモデルや女優などで、体型や個人の印象あってこそバランスが取れ魅力的な印象を与えるため、衣装にような扱いをしたコーディネートなので万人向けではありません。

ダンシングジュエリーの幅を広げ、ネックレスやピアス、リングなどをコレクションに加える事は大賛成ですが、着用する際にはダサいと思われないよう1つに絞りましょう。

ダンシングストーンは多くのデザインがダサい

ダンシングストーンは多くのデザインがダサい

ダンシングストーンの多くがダサいデザインなのは否定できません。

構造的な制限からダンシングストーン(特にネックレス)のデザインは似たようなデザインが多く、ダサいと感じてしまいます。ダンシングストーンは宝石の輝きを華やかにしてくれる一方で、宝石の魅力を邪魔しない地金のデザインはそう多くありません。

個人的にはベストセラーよりここで紹介しているようなデザインをおすすめします。世界的なジュエリーブランドであるハリーウィンストンのようだと言うと言い過ぎ(もしくは逆にダサい)かもしれませんが、私はお気に入りです。

つまり、宝石が主役なのかデザインが主役なのかわからないダサいデザインが多く、調和の取れたデザインはあまり見かけません。実際には豊富なデザインから選べますがダサいデザインが多い印象で、この辺りは好みの影響もありますが、デザイン自体のブレイクスルーを期待したいところです。

あとがき

ダンシングストーンにはポテンシャルを感じています。

ダサいデザインがネックではあるものの、ネックレスやピアス、リングとラインナップの幅も豊富で取扱ブランドも増えてきました。近い将来、国内の有名ジュエリーデザイナーが手掛けたり、国際的な有名ジュエリーデザイナーを抱えた大手ブランドが採用する事を期待したいところ。デザイン性もワンランク上がり、ダサいデザインも淘汰されるでしょう。

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