ダンシングストーンはティファニーやスワロフスキーから発売されているか調査しました。スワロフスキーには似た技術で作られたダンシングクリスタルにも人気が集まっています。テレビショッピングでも取扱いが稀にあり、ジャパネットで取扱いがあれば狙い目だったりします。
執筆者はしまだです。米国宝石学協会GIAホルダー、年間30件以上の鑑定に携わる。現在、Gem-A FGA取得に向けて研鑽しています。記事の編集ポリシー・レビューガイドラインも併せてご確認ください。
ダンシングストーンとは
ダンシングストーンとは小刻みに揺れ続ける宝石の事です。
売れ筋の多くはジルコニアが使われ、様々な宝石を使ったダンシングストーンが発表されていますが、その中でも揺れるダイヤはカラット以上の輝き放ち、煌めき最大化させてくれるダンシングストーンに注目が集まっています。
実はこのダンシングストーン、日本で開発された技術です。ジュエリーの街として有名な山梨県甲府市にあるクロスフォー社による特許が2015年に取得されています。一般的なジュエリーのように完全に固定せず、一部を不安定化させる事でその名の通り踊るように揺れ続ける状態を作り出します。
ダンシングストーンがダサいと言われる理由
ダンシングストーンにはダサい部分もあります。
人気のあるダンシングストーンはジルコニアが多く、お手頃な値段は魅力ではありますが、模造ダイヤとしての印象が残ってしまいダサいと評価されてしまいます。
また、値段の割に存在感のあるアクセサリーとなるため、本来であれば通倍の値段はしてしまうジュエリーと同じように、トータルコーディネートを間違ってしまうとダサいと言われがち。
詳しくはこちらの記事で掘り下げて紹介していますので、併せてご覧ください。
ダンシングストーンの本物と偽物の違い
ダンシングストーンの本物はクロスフォーしかブランドはありません。
一部でコラボしている限定企画もありますが、本物は必ずクロスフォー社によって製作され、日本製と表記されています。また、本物にはギャランティカードが付属されています。
本物のダンシングストーンの定価は、安くても1万円以上するため値段から本物かどうか推察できますが、中古で出回っているダンシングストーンには本物ではなく偽物である可能性があるため注意が必要です。現在、本物が買えるのは公式Webストア、もしくは正規代理店(限定企画もの含め)のみです。
ダンシングストーンはネックレスがおすすめ
ダンシングストーンはネックレスに魅力があります。
ジュエリーは数あれど、リングやピアスは動きの出やすく変化を味わえます。一方で、ネックレスは動きが乏しいため、その魅力は制限されてしまいます。そこで、根本的な問題を解決してくれるのがダンシングストーンのネックレスです。ネックレスに動きを与え、思う存分に輝きを発揮してくれます。どのような宝石をトップにあしらえようが、ネックレスの存在感をワンランク上げてくれます。
詳しくは、こちらの記事で掘り下げて紹介していますので併せてご覧ください。
ダンシングストーンはプラチナがおすすめ
ダンシングストーンのジュエリーは多くがシルバーです。
ダンシングストーンは低価格帯のコレクションが売れ筋で、ジルコニアがセッティングされているジュエリーの地金はシルバー925になります。ダンシングストーンでプラチナやゴールドが使われているジュエリーは、全てダイヤやルビーサファイアなどのジルコニア以外の宝石が使われているのが特徴です。
そのため、ダンシングストーンの定番コレクションでプラチナを選ぶとなると、上位グレードのものが多く27コレクションしかありません。定番以外、もしくは0.1カラット以上のダンシングストーンを探している場合には、取扱代理店を探すしかありません。
クロスフォー公式ブランドで市川九團次がプロデュースしている「Re;sonate」コレクションであれば、0.1カラットのダイヤが使われていますが安くても10万以上となってしまいます。
ダンシングストーンはティファニーから発売されているのか?
ダンシングストーンはティファニーから発売されていません。
執筆時点での調査ではティファニーとクロスフォーの提携(コラボ)は発表されていません。ティファニー以外もカルティエなどの国際ブランドでリサーチしてみましたが、残念ながらダンシングストーンは発売されていませんでした。
今後、ダンシングストーンという技術が世界的に広まり注目が集まれば、限定で発売されてもおかしくありません。一方で、世界一のジュエリーブランドであるティファニーが、わざわざそこまでするかどうかを考えるとティファニーからダンシングストーンが発売されるのは現実的ではないでしょう。
現実的なのはティファニーではなく、ハイジュエリーも扱う国内ブランド大手(ミキモト、タサキ、俄など)には期待が高まります。
ダンシングストーンはスワロフスキーから発売されているのか?
ダンシングストーンはスワロフスキーから発売されていません。
しかし、同じような技術を使って揺れ続ける「ダンシングクリスタル」という手法が採用されているSparkling Danceコレクションがあり、人気を集めています。
カスタマーサービス(0120-10-8700)に直接確認すると、クロスフォー社とは違うようで、スワロフスキー独自に開発した技術を採用しています。定価はダンシングストーンの倍(2.2万円)ですが、ジルコニアより、揺れ続けるクリスタルの方が好みであればスワロフスキーはおすすめです。
ジャパネットからも買えるダンシングストーン
ジャパネットでは期間数量限定でダンシングストーンが買えます。
ジャパネットで取扱いされるダンシングストーンはスポットで、定番商品ではありません。つまり、いつ・どのようなダンシングストーンが販売されるのか分かりません。
過去の販売データをみると、ジャパネットで扱うダンシングストーンは0.1カラット以上で、定番コレクションにはない限定品のため、もし見かけたら値段によってはお買い得かもしれません。
あとがき
ダンシングストーンは有名ブランドから発売されていません。
仮にコラボレーションしたとしても、代理店となっている中小ブランドや地域の宝飾店ばかりです。取扱代理店では、定番コレクションにはないデザイン、カラット数の大きなダイヤなど取り扱っているため、特殊なダンシングストーンは最寄りの代理店に相談するという手も。